暦年較正の入力

暦年較正の入力では以下の項目に注意する必要がある。

  1. 炭素同位体分別の補正(δ13C補正)を施した14C年代値を暦年代較正プログラムにインプットする際、下一桁を丸め込んでない値を入力するのが望ましい。
    ※貝化石試料などの海産物試料では、炭素同位体分別の補正で14C年代値が大きく変わるが、この補正した年代値をインプットする必要がある。通常、海産物試料では、海洋リザーバー効果があり、炭素同位体分別の補正をしない値の方が、実際の年代値に近いとされ、活用される。
  2. 14Cの半減期は、5568年を用いなければならない。
  3. 1950年代半ば以降に形成された試料は、核実験起源の14Cにより、14C濃度が高いので、暦年較正はできない。