δ13C

13Cの同位体存在比の表記法。千分率なので‰で記載される。

13Cは安定同位体であり壊変しないので大きな差が生じ難く、環境中でみられる多くのものでおよそ1%存在するが、厳密に測れば差がみられる。
そのため標準物質の値と比較して試料の同位体比を測定してきた経緯があり、試料の同位体比と標準物質の値のずれを千分偏差(‰)で示した値がδ13Cである。式で表すと以下のようになる。

δ13C=(試料の同位体比ー標準物質の同位体比)/標準物質の同位体比 × 1000 (‰)

なお13Cの標準物質はPee Dee Belemnite(アンモナイトに似た生物の化石)が初めに用いられ、枯渇してからはほぼ同じ値に調整されたVPDBという標準が用意された。