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2007年9月 第2回「年代測定と日本文化研究」

9 月 8 日・9 日の二日間、福島県文化財センター「まほろん」にて、第二回シンポジウム「年代測定と日本文化研究」を開催致しました。沢山の方々にお集まり頂き、盛大なシンポジウムとなりました。
詳細は、下記シンポジウム後記に・・・

また、シンポジウム予稿集を1000円にて販売致しております。詳細はこちらをクリック
ご希望の方は本社営業部(電話:044-934-0020または、メールフォーム)までお問合せ下さい。

会場風景

1日目の様子

▲開会挨拶事務局代表(IAA社長)

▲講演1:小岩先生

▲講演1:松本先生

▲講演2:小松原先生

▲講演3:橋本先生

▲講演4:澤田先生

▲質疑応答

▲施設見学

▲施設見学

▲施設見学

▲懇親会

▲懇親会
2日目の様子

▲会場風景

▲講演1:IAA鹿又

▲講演2:萩谷先生

▲講演3:砂田先生

▲講演4:阿子島先生

▲閉会挨拶事務局代表(IAA社長)

シンポジウム後記

 9月8日、9日に、福島県文化財センター「まほろん」にて、第2回のシンポジウムが開催されました。昨年の旧石器時代の発表を受けて、今年は旧石器時代の終わりから縄文時代の始まりをテーマにしました。最初に、松本秀明先生(東北学院大学)と小岩直人先生(弘前大学)から、晩氷期から後氷期にいたる温暖化に反応した河床高度の変動とそれに伴う地形変化についてのご発表がありました。このような変化は、河川中・上流部と河川下流部では要因が異なることが示され、河床高度変動の詳細が報告されました。続いて、小松原琢先生((独)産業技術総合研究所)から、琵琶湖沿岸沖積低地の最終氷期最寒冷期以降の地形変化についてご発表頂きました。内陸盆地の地形変化が臨海平野とは異なること、そして本州中部以北とは異なって、氷期よりも後氷期に岩屑生産と土砂の運搬が活発化した可能性が高いことが指摘されました。橋本真紀夫先生(パリノ・サーヴェイ株式会社)は、更新世末から完新世初頭のテフラと植物相の変遷を具体的にご説明下さいました。当該期の安定した堆積物が全国的に少ないのは、寒暖を繰り返し温暖化へ向かうという環境的な要因によるとのお話がありました。澤田純明先生(聖マリアンナ医科大学)は、日本の後期更新世から完新世初頭にかけての哺乳動物群について概要をお話された後、最新の調査成果であるベトナム北部Hang Cho遺跡の動物群のお話と、微小骨片を対象とした骨組織による動物種の同定法について説明がありました。当該期の洞窟遺跡等における人類化石と動物相の探求を続ける努力が重要であることを強調されました。
 一日目の終了後、「まほろん」の常設展示の見学と、IAA年代測定施設の見学が行なわれました。各施設の担当者から詳細な説明があり、有意義な見学となりました。
 夕方から、ホテルサンルート白河にて懇親会が開催され、交流を深めると共に、非常に活発な意見交換がなされました。

 2日目は、鹿又喜隆(当社白河分析センター)が、東北地方における土器出現期の様相として、層位的出土事例と年代測定事例をまとめ、遺物や遺構の変遷が説明しました。その中で、本州では東北地方に確認される大型両面加工石器が隆盛する時期が新ドリアス期に対応する可能性を示唆しました。その後、萩谷千明先生(群馬県みどり市教育委員会)から、北関東の細石刃文化期・縄文草創期の遺跡についてご発表がありました。爪形文段階以降多縄文系土器段階に遺構の構築が定着化し、当時のランドマーク的な土地に生活痕跡が重複することが指摘され、人類の回帰的行動を示唆されました。次いで、砂田佳弘先生(神奈川県山北町教育委員会)から丹沢山地の宮ヶ瀬遺跡群を中心に、相模原台地の遺跡群を比較し、標高や気候・降水量などの違いが遺構の形態や遺物の構成の相違に反映される可能性が指摘されました。阿子島香先生(東北大学大学院)は、フランス南西部やスペイン北部の事例を取り上げて、更新世末期の環境変動と人類活動についてお話下さいました。日本とは異なり、動植物質資料の存在が有効に活用されており、地形や気候環境に応じた地域的な変異が認められること、大変多様な文化変化の内容であることが説明されました。
 最後に、質疑応答中の様々な質問と、発表者間の意見交換があり、本シンポジウムのテーマであった更新世から完新世への移行期における人類活動と環境の変動について、今後取り組むべき方向性が窺えました。

 今年は日程を2日間に分けてシンポジウムを行ったことで、昨年よりも余裕のある日程が組めました。1日目が50名、2日目が42名と多くの方々がご参加下さり、非常に盛況なシンポジウムとなりました。最後に、会場をご提供下さいました、福島県文化財センター「まほろん」、並びに職員の皆様には多大なるご協力を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。

シンポジウム予稿集 ¥1,000にて発売中

シンポジウム予稿集を1000円にて販売致しております。
ご希望の方は本社営業部(電話:044-934-0020または、メールフォーム)までお問合せ下さい。

第二回シンポジウム『年代測定と日本文化研究』

日時:2007年9月8日(土)・9日(日)
場所:福島県文化センター白河館 まほろん
主催:「年代測定と日本文化研究」シンポジウム事務局(IAA)
内容:
◆9月8日(土)
 12:30 受付開始
 13:00 開会行事
  (1)開会
  (2)主催者挨拶 シンポジウム事務局代表 松井隆雄(IAA代表取締役)
  (3)日程確認
 13:20 地形1 松本秀明氏(東北学院大学)・小岩直人氏(弘前大学)
 13:50 地形2 小松原琢氏((独)産業技術総合研究所)
 14:20 植物相 橋本真紀夫氏(パリノ・サーヴェイ(株))
 14:50 休憩
 15:00 動物相 澤田純明氏(聖マリアンナ医科大学)
 16:00 1日目閉会式
 16:00〜17:00 施設見学 (まほろん・IAA施設)
 17:30 懇親会 ホテルサンルート白河3階「桜の間」

◆9月9日(日)
 09:30 受付開始
 09:45 考古学‐東北地方  鹿又喜隆(IAA)
 10:15 考古学‐北関東地方 萩谷千明氏(群馬県みどり市教育委員会)
 10:45 休憩
 10:55 考古学‐南関東地方 砂田佳弘氏(神奈川県山北町教育委員会)
 11:25 考古学‐欧米の事例 阿子島香氏(東北大学大学院)
 11:55 質疑応答
 12:10 閉会式
 12:20〜14:00 施設見学(まほろん・IAA施設)

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